ミラクル☆トレイン
[ 2013.03.07(木) 21:07 ]

夜ミラの感想(新六的みどころ)

舞台版「夜のミラクル☆トレイン」の、新宿×六本木的視点からの感想です。

※各シーンをかなり細かく語っています。ネタバレ注意

(2013.03.10 加筆・修正しました)


ついに公式で夜の六本木くんと新宿さんが会話してくれた!ということで、色々語ってみようと思います。

●やっぱりほっとけない?
ストーリーの序盤で、とくがわが喋れるようになったことについて考え始める六本木くん。
それに対して新宿さんはちょっと制止する感じで腕を伸ばしつつ、直後の汐留くんの「あんまり深く考えない方がいいよー」というツッコミに「しーっ!」と指を立てます。
その後で、絵本の最後のページがないのを気にしている六本木くんに対して、やれやれという表情で一呼吸おいてから、「どうした、六本木?」と問い掛けます。
この問い掛けは2ndにもあったのですが、何回聞いても胸が高鳴ります。
しかも今回は2ndの時よりも心なしか新宿さんが声をかけるまでの「溜め」が長く、ストーリーの進行上必要な会話という枠を超えて、キャラの動作を魅せるためのやりとりになっていた気がします。

新宿さんから見た六本木くんの思考パターンは、「深い(というか天然な)せいで時々脱線するけれど、それ自体は本人のアイデンティティだし、問題解決の糸口にもなっている」という感じなのだと思います。
だから「深い」とツッコミつつも考えること自体は否定せず、方向がずれているなら軌道修正してやり、逆にひとりで抱え込んでいるなら引き出してやるという接し方をしていて、それを一言に集約すると渡辺さんが言っていた『ほっとけない』になるのかな、と。
新宿さんのソロパートでの「不器用な女の子、嫌いじゃないな。愛しくて、抱きしめたくなる。俺だけのものにしたくなる」というセリフも合わせて考えると、新宿さんはついつい相手をフォローしたくなってしまうタイプなのだろうと思います。
六本木くんに対してもそういう風に、「少し手が掛かるけど、そういう部分も愛しい」と思っているのだろうか、などと考えながらこのシーンを見ると、もう感無量です。

●引っ張り上げてくれる
冒頭の全員でのダンスパートの開始時、センターでポーズを取った後に、座っている六本木くんが差し出した手を新宿さんが引っ張り上げてくれます。
六本木くんは「そうしてもらうのが当然」という感じで手を差し出していて二人の信頼関係が伺えますし、引っ張り上げられた勢いでぴょんと高くジャンプするのがとても可愛いです。
新宿さんは右手にジャケットを持ってポーズを取っているため、六本木くんが右手を差し出した後に新宿さんがジャケットを左手に持ち替え、あらためて右手で引っ張り上げてくれています。

ちなみに終盤のダンスパートの終わりでも同じような動作になっていますが、そちらは立ち位置の関係か新宿さんの方から先に動いて、六本木くんが気づいて手を取る感じになっています。
最初に引っ張り上げたことを受けてのアクションだと思うと萌えます。

●セクシー代表
初日の日替わりパートで「セクシー代表」の二人が舞台袖から出てきた瞬間、テンションが振り切れました。
六本木くんがちゃんと夜の街の話題で新宿さんと張り合っていて、すごく嬉しかったです。
新宿さんの決めゼリフに対してかぶせるように自分の決めゼリフを言い放ち、センターを譲ろうとしない六本木くんが可愛いです。

新「おい。ミラクル☆トレインのお色気担当は俺だろ」
六「そんな担当、決めた覚えはないよ。僕のところはただ深いだけじゃなくて、夜の大人の社交場として人気だからね」
新「ふん。俺のところだって、眠らない街と言われている。……今夜は君を、寝かせないぜ?」
六「……交差点のように交わってみる?」

六本木くんは挑発的に、新宿さんはむっとした表情でにらみ合っていますが、そこに舞台版ならではの身長差が加わって、非常に眼福なシーンになっていました。

●でも「昭和」
牛込神楽坂さんに「子猫ちゃん」を「昭和の響き」と言われて新宿さんがショックを受けるシーン。
2nd以降すっかり新宿さんの鉄板ネタになりましたが、盛大にくずおれて六本木くんの腰にすがりついたので、客席から悲鳴が上がっていました……。
直前まで張り合っていた相手にすがってしまうところが新宿さんのダメージの大きさを物語っているのですが、六本木くんは若干とまどいつつも邪険にしたりせずになだめているので、張り合っていても「仲が悪い」わけではないんだなと感じました。

●夜の間の関係
夜の六本木くんが新宿さんをライバル視しているという設定は既知のものですが、ライバル視されている新宿さんがそのことをどう思っているかは今まで明らかになっていませんでした。
新宿さんは昼と夜であまり表立った変化はありませんでしたが、夜の間は六本木くんに対して、先輩としてではなくかなり対等な立場として接している気がしました。
そこには「ライバル意識で突っかかってくるなら受けて立つ」という気概もあるでしょうし、昼の間の真面目さ&天然さがなくなって『ほっとけない』度が減少したためという理由もありそうです。
夜になると、六本木くんだけでなく新宿さんも少し変わるのかもしれません。

●キャラ解釈の話
公演前の渡辺さんの雑誌インタビューに、役作りに関するお話が出ていました。

でも今ではみんながどう動くかが、だいたい予想がつくんですよね。六本木はこう動くな、というのがあるから、新宿はこうしようっていうふうに自然と演技できる。呼吸が合ってるというか、ファミリーみたいな感覚で一緒にいますよ。

KENNはアニメでも六本木の声をやっていて、アニメから舞台ぜんぶに携わっているので、誰よりも色々なキャラクターを知っています。“こうすればいいと思うよ”とか“もうちょっと明るく、抜けたほうがキャラが立つね”など色々とアドバイスをしてくれました。意見を出し合いながら、新しい駅も加えてみんなで作っていった感じはあります。

『キャストサイズ』vol.6 P.52/P.55より引用

散々カップリング萌え語りをした後では説得力がありませんが、ミラトレキャストさんたちの役作りに対する熱意には本当に胸を打たれます。
自分の演じるキャラだけでなく他のキャラも含めた解釈に裏打ちされた演技だからこそ、演じられたキャラに心ゆくまで萌えることができるのだろうと思います。

この二人のお互いのキャラ解釈については、2nd公演直前のインタビューでも語られていました。

(KENNさん)大ちゃん本人もすごく華やかな方で、すごくストイックだけど、そういうことろを周りに見せようとしないし、いい意味で『自分を見せよう』っていう努力をされている方だなっていうのは、新宿さんの華やかさと通じるものがあるなと思います。

(渡辺さん)KENN君演じる六本木がいなきゃ始まらない。すごく大事な存在。常に誰かのためにっていうのを考えて行動している奴なんだって。それはもう駅たちみんなあるんですけど、人一倍そういうのを考えている。六本木と新宿の関係性も面白いですよね。普段の時のすごい天然な顔と、夜の六本木っていう…夜の匂いを漂わせているっていう多重人格(笑)

『J-Page』vol.403 P.4より引用

このインタビューを見てからずっと、渡辺さんの考える「六本木と新宿の関係性」についてもっと詳しく聞かせてほしいと思っていたのですが、今回夜ミラで昼と夜それぞれの会話があって、なんとなく分かったような気がしました。

●まとめ
念願かなって、夜の二人の会話を見ることができました。
夜モードの発動・終息条件は「ミラクル」という単語でごまかされてしまった感じですが……もうそこは、いいんじゃないか、適当で。

公演と同じタイミングで発売された大江戸Walker赤羽橋編では、肩に手をかけて仲の良さそうな二人を甲斐先生の描きおろしで拝むことができました。
アニメ放送当時にやってたアンケートに「甲斐先生の描いた夜の六本木くんを見たい」と書いてから3年、ツーショット大賞イラストが公開されて「もっと物理的に接触してくれていいんですよ……」と思ってから約6ヶ月、もう思い残すことはありません。

二人の楽しそうな夜の一幕を見られて、とても幸せです。