ミラクル☆トレイン
[ 2011.08.25(木) 03:02 ]
SSあり

140文字作文まとめ その5

twitterで書いた140文字作文の自分用まとめ、その5です。
診断メーカーで出てきたお題に沿っています。

というわけで以下、新宿×六本木のSS(1つ140文字)です。
描写レベルは、人畜無害〜ぬるい朝チュン。


■お題『「入」と「無」と「射」を全部使って文章を作りましょう』(2011.06.13 04:06)

『ハートを射抜かれる』なんて、生易しいものじゃない。新宿さんとはただの友達だった。それなのに、真剣な眼差しで見つめられた瞬間、魂ごと『魅入られて』しまったんだ。「キスしていい?」その問いに、僕は黙ってうなずく。「もっと…いい?」優しい声に抱き込まれたら、もう僕に選択権は無かった。

■お題『晴れの日も雨の日も』(2011.06.18 00:11)

地下鉄には、晴れも雨も関係ない。窓の外に広がる景色はいつも、駅以外はどこまでも真っ暗な空間。それはどうにも退屈なことだが、逆に車内で何かを観察するには最適な環境だとも言える。だから「そんなに見つめないでください」なんて恥ずかしがる史の横顔を、毎日じっくりと堪能させてもらってるよ。

■お題『新六の日記念に、ノベル版のふたりで』(2011.06.21 23:39)

僕は新宿さんが苦手だ。僕の名前が女の子っぽいからって、面白がって『史ちゃん』なんて呼んでくる。何度言ってもやめてくれなくて、僕は空回りしてばかり。どうにも苦手なんだけど、何故か嫌いにはなれない。「ふーみちゃんっ」だから…今日もその声に振り返ってしまうんだ。「誰が史ちゃんですかっ」

■お題『熱中症って超ゆっくり言ってみて』(2011.07.06 00:04)

「熱中症、ってゆーっくり言ってみて」「ねっ、ちゅー、しよー…」そこまではよかったが、それから顔色ひとつ変えずに聞き返された。「…で?」やっぱり、夜の史には通用しないか。「いや、何でも…」だが次の瞬間、言葉を遮るように唇が押し当てられた。驚く俺に、史は色っぽく微笑む。「ね…しよ?」

■お題『七夕』(2011.07.08 01:05)

僕の手元には、新宿さんの短冊がある。「俺の願い事は分かってるだろうから、代わりに書いといて」なんて言われて、僕が書いたものだ。これでいいのか不安だったけど、短冊を見た新宿さんはご褒美にキスをしてくれた。合格だったみたい。じゃあ、今夜は二人で星に祈りますか?『全ての恋に幸あれ』と。

■お題『同じ空を見ていた』(2011.08.08 02:23)

街の特色は、その土地に刻まれた歴史そのもの。それぞれの街の歴史を背負った僕たちは、夜の街こそ似ていても、全く違う存在だ。でも全く同じ部分もあって…またひとつ見つけたところ。送ったメールにはたった一言、「空を見てみて」。そびえるビルに切り取られた底無しの青空は、きっとお揃いだよね。

■お題『「背」と「出」と「震」を全部使って文章を作りましょう』(2011.08.12 21:06)

「…もう、許して…っ」ベッドにうつぶせになった史が、震えた声で俺に懇願する。「ダメ。俺のあんみつを勝手に食べた罪は重いの」「だから謝っ…や、だめっ」剥き出しの背中を唇でなぞると、抗議の声があがる。だが、何度謝られても許せるわけがない。その誘うような声色が、一番罪が重いんだからな。

■お題『「独占欲ってやつ」』(2011.08.24 22:46)

「どこ行ってたの?」車内に戻ると、史が待ちかねた様子で尋ねてきた。「ああ、吹たちとカラオケ」「そう」拗ねたような態度に思わず口元が緩む。「…ヤキモチ?」史は静かに首を振り、目を閉じた。「独占欲ってやつ、かな」やれやれ、今夜は目一杯構ってやらないと。まずは、ねだられたキスからだな。

■お題『「いつまでも友達だよ」と明るく笑う新六』(2011.08.25 02:50)

僕と新宿さんは仲のいい友達だ。二人で遊び歩いた帰り道、今日も新宿さんがその質問を口にする。「なあ。俺たち、友達だよな?」「うん。いつまでも友達だよ」僕は精一杯の明るい笑顔で答える。そう…ただの友達。痛む本心をひた隠す僕に、新宿さんは何故か寂しそうな笑顔を向けた。「…また、明日な」

どこまでいくんですかね、このまとめ……。