ミラクル☆トレイン
[ 2011.04.25(月) 23:35 ]
SSあり

140文字作文まとめ+α その2

twitterで書いた140文字作文の自分用まとめ、その2です。
基本的に診断メーカーで出てきたお題に沿っています。

おまけで、140文字より長いSSもついてます。

というわけで以下、新宿×六本木のSSです。
描写レベルは、140文字作文:人畜無害〜ぬるい朝チュン、SS:人畜無害。


140文字作文まとめ。

■新六・昼ver.【2723ツイート記念/イメージソング:田村ゆかり『Fallin' Into you』】 (2011.04.14 00:46)

街の灯のように、キラキラした魅力のある人。最初はどこか苦手だったこの人を、気がついたら好きになっていた。…ううん。きっと、この街に一歩踏み入れた瞬間から、この甘い灯に囚われてしまっていたんだ。「新宿さん」僕の声に振り返るその人の腕に、自分の腕を絡ませる。「…運命って、信じます?」

■新六・夜ver.【2723ツイート記念/イメージソング:田村ゆかり『恋のアゲハ』】 (2011.04.14 00:47)

わざと冷たくしてみたり、逆に気をひくことをしてみたり。お前はふわふわしてる、って怒られても、そんなことは気にしない。気に障るなら、僕を捕まえればいいだけのこと。それができない新宿さんじゃ、ないよね? だから…「僕だけを見て」なんて、そんな負けを認めるようなこと、絶対に言わないよ。

■お題『六本木史がいじわるしないでください…と言っているシーン』 (2011.04.19 03:26)

シーツの海に身を沈めながら、僕は確認の言葉を口にする。「意地悪、しないでください…ね?」新宿さんはただ不敵に笑って、僕の胸をくすぐるように唇でなぞる。言ったそばから、早速の意地悪。思わず逃げるように体をよじった。でも、不安はない。本当に意地悪なことを、この人がするはずはないから。

■お題『ふみがそこは触っちゃだめぇ…と言っているシーン』 (2011.04.21 01:19)

「史、そろそろ起きろ」「…」いつもは俺が起こされる側だが、今朝は事情が異なる。若干の責任を感じつつ、そのパジャマを強制的に脱がせていると、体がびくんと震えた。「や…そこは触っちゃだめぇ…」「…。起きないと、もっと触るぞ」「だめ…」まったく…俺の理性が残っているうちに起きてくれよ?

■お題『新六で、史が大好きだよぉと言っているシーン』 (2011.04.22 08:49)

絶対に言わないと決めていた。だってそれは、どう足掻いてもこの人に勝てないと認めることだから。なのに僕は今、しゃくりあげながら必死にその言葉を言おうとしている。「…僕も…」言いたいわけじゃない。優しい笑顔で先手を打たれて悔しいから、だから、仕方なく言うだけ。「…大好きだよぉ…っ!」

■お題『家の中で、微笑みながら瞼にキスをする凛史(夜)』 (2011.04.23 18:54)

夜の史は何かと積極的だ。もちろんベッドの中でも。それ自体は嬉しいんだが、さすがに限度がある。「…今夜はもうおしまい。これ以上は明日に響くぞ」「やだ…」なおも体を擦り寄せてくる史の、閉じかけた瞼に、そっとキスを落とす。「ちゃんと寝ろ。…でないと、俺がお前の夢に遊びに行けないだろ?」

■お題『車内で胸を攻めている凛史』 (2011.04.24 15:29)

新宿さんは隣の座席に腰を降ろすや否や、僕を後ろから抱きすくめた。「今夜、遊びに行っていい?」ベストの内側に滑り込んできた指が、シャツ越しに僕を翻弄する。「こ、ここでそれ以上したら怒るよ…っ」「部屋ならいい?」 …僕に拒否権なんてない。続きを待ちかねた体は、もう甘く疼いているから。

■お題『新×六で耳にキスされたところ』 (2011.04.25 02:28)

ふいに、新宿さんにキスしたくなった。自分からするのも、ねだるのも気恥ずかしい。でもキスしたい。「あの、ちょっと話が…」「ん?」声をひそめて顔を近づけると、新宿さんも耳をそばだてる。そこに、そっと唇を押し付けた。騙すのは少し心苦しいけど…どうせ後で『お仕置き』されるから、いいよね?

……………………

■お題『新宿×六本木で、史がせんぱい…と言っているシーン』

その日も僕たちは、ミラクル☆トレインの車内で、各自のんびりと過ごしていた。
僕もシートに座って、両国さんから借りた時代小説を読んでいた。
……といっても、途中から全然集中できなくなってしまったのだけど。

僕の集中を乱している諸悪の根源は、すぐ隣に腰を降ろして、楽しそうに僕の髪を指に絡めて遊んでいる。
「……あの、新宿さん。 邪魔しないでもらえませんか」
どうせ無視されるだろうけど、一応苦情を入れておく。
そうしておかないと、この人はどんどんエスカレートするから。
ところが、その手がふいに止められた。

「なあ、俺は先輩だろ?」
「……え?」
新宿さんはぐいっと身を乗り出して、僕の目の前に人差し指を突きつけた。

「新宿せ・ん・ぱ・い」

唐突すぎて、新宿さんの言っていることの意味がよく分からない。
つまり、『先輩』と呼べ、ということだろうか。

「……新宿、先輩……?」
「そうそう。 今日は一日それで頼むぜ、六本木」

新宿さんは、たまにこういう「ごっこ遊び」を仕掛けてくる。
それに付き合ってあげるのも、恋人である僕の役目だ。
相手をしてあげないと、露骨に機嫌が悪くなるから。

でも、この呼び方は、ちょっと新鮮な感じだ。
……そう、悪くない。

「……新宿先輩」
僕は本を閉じて、新宿さんの肩にもたれかかった。
当の新宿さんは、呼ばれ慣れていないその響きに、少し落ち着かない様子だ。
自分でそう呼べって言ったくせに、ね。

しばらくの間、僕はそうして新宿さんに寄り添っていた。
電車の規則正しい振動と、触れ合った肩から伝わってくる温もりのせいで、次第にまぶたが重たくなってくる。
「せんぱい……」
「ん?」
「このまま、ねむっても、いい……?」
いいよ、という優しい声が僕の耳をくすぐる。

ワガママで手がかかるけど、とびきり優しくて、頼りになる。
この人は、本当に素敵な『先輩』だと思う。
だから……信頼と、尊敬と、それから最上級の愛情をこめて、その名前を呼びたい。

「しんじゅくせんぱい……だいすき、です……」