ミラクル☆トレイン
[ 2010.05.28(金) 00:10 ]
SSあり

公然の秘密

購入特典ドラマCDに関して、とりあえずやっておかないといけない気がしたので、新宿さんと六本木くんの絡みをピックアップしておきます。
そういうわけなので、以下、BLに耐性の無い方はご注意ください。

●プロローグ、小包の中身談義中
都庁さんに「フェロモン香水とかをうっかり買ったんじゃないか」と言われ……
「そんなものに頼らなくても、子猫ちゃんの方から俺に寄ってくるんだ」
「意外とモテないのに……」
「……なんか言ったか、六本木」 (やや詰め寄る)
「ううん、なんでもない」

●本編、駅たちのお悩み談義中
新宿さんの悩みは?と聞かれ……
「俺はまぁ、女の子が寄って来すぎる、ってことかな」
「実はモテないのに?」
「……なんか言ったか、六本木」 (詰め寄る)
「ううん、全然」

結論: 新宿さんはモテない。

元ネタは5話、倫子ちゃんに完全スルーされた新宿さんに、六本木くんが吹き出した時のですね。
よほど彼のツボにはまったのでしょうか……。
でもこれ、こじつけて深読みしてみると、「新宿さんがモテないのをよく知っている」と考えられなくもないんですよね。

というわけで、ちょっとSS書いてみました。
新宿×六本木で、全年齢対象……いや、ギリギリで12歳以上対象です。


「……六本木、ちょっと話がある」
ある日、僕は新宿さんに呼び出されて、ミラクル☆トレインの、普段は使っていない車両に連れて来られた。
みんなには聞かれたくない話みたいだけど、いったい何だろう。

新宿さんは僕に顔をずいっと近づけると、単刀直入に切り出した。
「……だーれーが、モテないって?」
「え?」
モテない……ああ、さっきみんなで言ってたことか。
新宿さんは認めたくないみたいだけど、誰の目にも明らかだと思うんだ。
それに、新宿さんのことは、みんなよりも知ってるつもり。
……僕が言ってるんだから間違いない、なんて思うのは、ちょっとおこがましいかな。

「だって、本当のことですし」
僕がそう答えると、新宿さんの表情は、ますます不機嫌なものになった。
形のいい眉をぴくんと跳ね上げて、さらに顔を近づけてくる。
「お前なぁ、そこはフォローしろよ」
「……僕は嬉しいですよ」
「なんでだよ」
「だって、やきもきしなくて済みますから」
そう。新宿さんが女の子にモテすぎるなんてことになったら、僕としては非常に困る。
新宿さんは男性で、それは僕も同じで。
そんなの些細なことだ、って新宿さんは言ってくれるけど、どうしても女の子にはかなわないと思う時もある。
だから、僕としては、あんまりモテて欲しくないんだ。

「……それを言われると、責められないな」
新宿さんは、ちょっと体を引いて、ため息をついた。
その表情は、まだ晴れない。
「不満そうですね」
「そりゃ、魅力が無いって言われてるようなもんだろ。 傷つくぜ、わりと」
「たとえ女の子にモテなくても、新宿さんは十分魅力的ですよ。僕が保証します」
「お前……口数は少ないくせに、一言多いぞ」
軽口を悪態で返される。でも、だいぶ機嫌はよくなってきたみたいだ。
じゃあもう一言、付け足しておこう。
意外と手のかかる恋人に、とっておきの一言。
「僕は新宿さんのこと、好きですよ。 ……それだけじゃ、足りませんか?」

新宿さんは一瞬目を見開いて、それからすぐにいつもの笑顔に戻った。
「……いや。 お前にモテてれば、それでいいよ」
うん、効果テキメン。

でもやっぱり、こういうこと言うのは照れる。
この類の言葉がよどみなく出てくるんだから、新宿さんは本当にすごい。
みんなからは、聞いていて恥ずかしいからやめろ、なんて言われているけど……
僕は、そういうところも新宿さんの『魅力』にカウントしていいと思うんだ。
……そんなことを考えていたら、肩に腕を回された。

「好きだよ」

僕もです。
……って言おうとしたけど、口を塞がれたせいで言葉にできなかった。

コメント

>新宿さんにまつわる話
アニメ本編で深く追求されなかった事がまさか時を経て
取り沙汰されてしまった新宿さんの胸中はさぞかし複雑
だったことでしょう……日本で2番目?に深いであろう
新宿さんのお悩みを解決できるのは、きっと日本一深い
史ちゃんだけに許された離れ業かもしれませんね。

投稿者: よぷ  | 2010年5月30日 20:37

コメントありがとうございます♪

>時を経て取り沙汰されてしまった
本編でも3話→5話にまたがったネタでしたが、
ドラマの短い時間の中で、2回も言及されていますからね……。
……新宿さん、がんばって!
落ち込んだときは、史ちゃんになぐさめてもらえばいいと思います。

投稿者: 蒼風みくも  | 2010年5月31日 02:01