シャイニングシリーズ
[ 2009.01.26(月) 02:05 ]
イラストあり

小説の感想+α

小説「鬼封じの剣士」、読みました。
裏設定てんこ盛りで、なかなか面白かったです。
キリヤとクレハが従兄弟というのは前情報で知っていたので驚かなかったのですが、まさかソウマとトライハルトが中学に入る前からの友人で、ついでにソウマはシーナの遠縁で、それが縁で4人とも中学入学時に知り合いになっていたなんて。
夢が広がります。

ただ、舞台が高校2年の冬休みなせいで、ゲーム本編の心象イベントに矛盾が。
小説のシーナは、秘密基地のひまわりがどーのとか言ってる感じじゃない。そもそも髪が長い。
心象イベントではみんなで連れ立って呉羽神社に初詣に行ってるのに、小説ではクレハの巫女服姿を初めて見るという描写がある。
小説のキリヤとクレハが初めて会ったのが中学3年の冬だとしたら、心象イベントの弓を引いてるクレハのスチルの年齢が……とか色々。
まあいいんです。ゲームと小説のいいとこどりで補完すればいいのです。

とりあえず小説の最大の見どころは、シーナとトライハルトのキリヤ争奪戦ですね。

そして彼女は、昇降口のところで外をうかがっている霧谷と春人を見つけて合流した。
「冷静」と「ぼんやり」を足して二で割ったような霧谷の目を見ると、ますます気分が落ちついたが、ワンセットのように隣に春人がいるのを認めると、かすかにかちんときた。
こんなときにも気になるものなのか、と、椎名は自分が可笑しい。
理由はさだかではないが、霧谷と蒼真がコンビで行動しているときより、霧谷と春人がいちゃついているときのほうが、なぜか気にさわる椎名である。

P.92より引用

……いちゃついてるのか。

「やけに友達思いね」
椎名は口の端に皮肉をうかべた。
「友達ではない」春人が言下に否定する。
「友達じゃない?」
「あれは俺のものだ」
椎名は言葉につまる。一瞬、やばい意味にとった。
「それはそれは……」
気のきいたことをいおうとしたが、出てきたのは苦笑だけだった。
春人には俗っぽい支配欲、所有欲がある。
気に入った人材をつなぎとめてコレクションしたいという欲望が強い。
その点では霧谷とは正反対だ。
だからこそ気になるし、気もまわるのだろう。
ふと、椎名の神経に信号が走って、自分が本当に警戒する必要があるのは呉羽ではなくこの男なのではないだろうかと思いあたった。

P.100-101より引用

言うまでもないですが、話題にされてる人物(=「あれ」)はキリヤです。
ついでにやばい意味にしか取れないのも言うまでもないです。

春人は霧谷の腕を軽く叩き、
「キリヤ、よく無事に帰ってきた」
「心配したか?」
「少しはしたが、おまえのことだから大丈夫だとは思っていた」
「あのぉ、いろいろ行ってきたのはあたしもなんですけどおー」
感極まってしがみついてくる蛭田をあやしながら不服そうに椎名が言った。

P.207より引用

「心配したか?」って、何その「愛を確かめ合ってます」みたいな聞き返し。
もういいよ、早くくっついちゃいなさい。
ちなみにソウマとは普通の親友描写でした。

弄ばせてみた